
こんにちは!大手学習塾元教室長の二宮です。
簡単に自己紹介します!
私、二宮は大手学習塾の元教室長です!
なんとなくで始めた塾講師でしたが、持ち前のコミュ力で生徒や保護者に気に入られて、未経験講師から2年で教室長になりました!
そんな私の経験から保護者の皆様が抱える悩みを少しでも軽減できるようなお話をしていきます!
1. 学習塾、行かせるべき?



うちの子も中学生になったし、そろそろ塾に通わせたほうがいいのかしら…



環境も変わったばかりだし、まだ早すぎる気もする。でも、もうすぐ中間テストもあるし、最初が肝心よね…



近所のあの子、塾に通い始めたみたいだけど、うちも行ったほうがいいのかしら…



そういえば最近、テストの点数が下がってきているみたい。このままで大丈夫かしら…



今年受験だけど、今から塾じゃ遅すぎる…?
お子さんが中学生になると、こんなふうに、学習塾に通わせるべきかどうか、様々な理由で悩まれる保護者の方が多いのではないでしょうか?
そして、実際にインターネットで調べたり、学習塾に面談に行ったりすると、



すぐにでも始めたほうが良いです!
と、塾の先生に言われた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
実際、私も大手学習塾で教室長をしていた時は、保護者の方の不安を煽るようなトークをしてしまうこともありました…。(それが仕事でしたので…)
しかし、
塾選びで大切なのは、焦って決断しないことです。
このページでは、大手学習塾の元教室長である私、二宮が、学習塾に通わせるかどうか悩んでいる保護者の皆さんの不安を和らげるために、塾講師の視点から見た、塾通いを始めるのに最適なタイミングについて解説します。


あくまで私個人の意見にはなりますが、皆さんが最良の選択をするための、一つの判断材料にしていただければ幸いです。
2. 落ち着いて、保護者の方とお子さんの気持ちを考えてみましょう
まず、保護者であるあなたは、お子さんに何を求めますか? そして今、どのようなことが心配ですか?
私が教室長をしていた時、最も多かった保護者の方の不安は、



このままじゃ、高校に行けないんじゃないか
というものでした。
なかには、学校の三者面談で、担任の先生から



行くところがありません
と言われてしまった、という方もいました。
しかし、私の経験上、



そりゃ、塾に行ってるんだから当たり前でしょ!
と思われるかもしれませんね。
でも、実は中学3年生の冬休みに



オール1です、助けてください
と言って、駆け込みで入塾してきた生徒も、無事に高校に進学できたのです。
現代は少子化が進み、多くの高校が定員割れを起こしている時代です。
定員割れとは、定められた定員に対して志願者数が下回っている状態を指します。主に教育機関で使われる用語です。
定員割れが起こると、欠員が生じるため、二次募集や三次募集などの追加募集が行われることが多いです。
つまり、保護者の方の目的が



とにかく、どこでも良いから高校には行かせたい
ということであれば、私は、必ずしも塾に通わせる必要はないと考えます。
しかし



最低でも、偏差値50以上の高校には行かせたい
という目標がある場合、話は変わってきます。
今のお子さんの学年、現在の成績、そして、部活動やその他の習い事の状況などによっても、最適なタイミングは異なります。
学年別で見る様々なケース
中学1年生:
- 部活動が忙しく、塾との両立が難しい場合: 無理に塾に通わせる必要はありません。まずは、新しい環境に慣れ、学校生活を楽しむことが大切です。ただし、学校の授業についていけていない様子が見られる場合は、早めに個別指導塾や家庭教師などで、学習のサポートを検討してみても良いでしょう。
- 習い事が多く、塾に通う時間がない場合: オンライン学習塾や、通信教育など、自宅で学習できるサービスを活用するのも一つの方法です。
- 学習習慣が身についていない場合: 塾に通うことで、学習習慣を身につけられる可能性があります。ただし、子供の負担にならないよう、無理のないスケジュールで通える塾を選びましょう。
中学2年生:
- 中だるみの時期で、学習意欲が低下している場合: 塾で周りの生徒から刺激を受け、学習意欲を高められる可能性があります。
- 苦手科目が明確になっている場合: 個別指導塾や、家庭教師などを活用し、苦手科目を克服するのも効果的です。
中学3年生:
- 受験対策を本格的に始めたい場合: 多くの塾では、中学3年生から受験対策コースが設けられています。志望校合格に向けて、塾のサポートが必要かどうか、親子でよく話し合いましょう。
- 内申点が足りない場合: 内申点を上げるためには、定期テスト対策が重要です。塾では、学校の教科書に準拠した教材を使用していることが多く、定期テスト対策に効果的です。
(内申点については別記事で解説します。) - 志望校のレベルが高く、独学では不安な場合: 塾の受験対策コースで、ハイレベルな問題演習や、面接対策などを受けることができます。
このように様々なケースが考えられますので、学習塾に通わせるかどうか悩んだ時は、まず、保護者の方自身の悩みと、お子さんの考えを、じっくりと話し合ってみることをおすすめします。
3. 学習塾に通わせる際のメリット・デメリット
学習塾のメリット・デメリットは、一般的に以下のようなものが挙げられます。
メリット | デメリット |
---|---|
学習習慣が身に付く | 費用がかかる |
定期テスト・受験対策ができる | 通塾に時間がかかる |
わからない所を質問しやすい | お子さんに合わない場合がある |
学習の進捗を管理をしてもらえる | 宿題がふえるなど負担が大きくなる場合がある |
同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる |
これらの意見には、私も概ね同意です。
特に、定期テスト対策に関しては、多くの塾が、通っている中学校の過去問を数多く取り揃えています。そのため、学校ごとに異なる出題傾向に合わせた対策が可能となり、テストの点数に結びつきやすく、非常に効率的です。
一方、最大のデメリットは、やはり費用でしょう。多くの塾では、毎月数万円の月謝がかかります。さらに、夏季講習や冬季講習などでは、数十万円の費用がかかるケースも珍しくありません。



高いお金を払ったのに、成績が上がらなかった…
という事態は、絶対に避けたいですよね。
塾選びは、お子さんとの相談はもちろん、家計を預かる家族とも、慎重に話し合う必要があります。
学習塾以外の選択肢
学習塾以外にも、学習向上のためのサービスはたくさんあります。
家庭教師


メリット | デメリット |
---|---|
生徒一人ひとりのレベルや目標に合わせた、オーダーメイドの指導を受けられる。 | 塾に比べて、費用が高い場合がある。 |
自宅で学習できるため、通塾の負担がない。 | 良い先生に出会えるかどうかが、重要なポイント。 |
曜日や時間帯を、自由に選べる場合が多い。 | 家庭教師に頼りきりになり、自主学習がおろそかになる可能性がある。 |
集団塾では聞きにくい、基礎的な質問もしやすい。 | 家に他人を招き入れることに抵抗がある人には不向き |
通信教育
メリット | デメリット |
---|---|
塾や家庭教師に比べて、費用が安い。 | 分からないことを、すぐに質問できない。 |
自分のペースで学習を進められる。 | 学習の進捗を、自分で管理する必要がある。 |
教材が充実している会社が多い。(進研ゼミ、Z会など) | モチベーションを維持するのが難しい場合がある。 |
添削問題の返却に時間がかかる |
このように、塾以外にも、様々な学習サービスがあります。 大切なのは、お子さんの性格や学習状況、目標に合わせて、最適な学習方法を選択することです。
まとめ
今回は、塾に通わせるタイミングに悩む保護者の方向けに、
- 様々なケースを想定した上で塾に通わせるタイミングを考えること
- 学習塾のメリット・デメリット
- 学習塾以外の選択肢
についてお話ししました。
塾に通わせるべきかどうか、最終的な判断を下すのは、保護者の方とお子さん自身です。
しかし、塾講師として多くのお子さんを高校合格に導いてきた私の経験が、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
「オヤコデミー」では、今後も、元塾講師の視点から、中学生のお子さんを持つ保護者の皆さんに役立つ情報を、どんどん発信していきます!
- 塾選びで失敗しないためのポイント
- 子供の学習意欲を高める方法
- 効果的な家庭学習の進め方



など、気になるテーマがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
皆さんの、お子さんの学習に関する悩みが、少しでも軽くなることを願っています!
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